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胃カメラ検査をしても異常がないのに、みぞおちが痛いのはなぜでしょうか?

みぞおちの痛みを感じるものの、胃カメラ検査で異常が見つからない場合、その原因は様々であり、胃以外の部位に関連することも考えられます。胃カメラ(内視鏡検査)は胃や十二指腸の粘膜を直接視覚化することで、潰瘍、炎症、がんなどの異常を検出するのに非常に有効です。しかし、すべての消化器系の疾患を検出できるわけではありません。以下に、胃カメラ検査で異常が見つからない場合にみぞおちの痛みの原因となりうる状態をいくつか挙げます。

1:機能性ディスペプシア (Functional Dyspepsia)

機能性ディスペプシアは、胃や十二指腸に明らかな器質的な異常が見られないにもかかわらず、上腹部の痛みや不快感がある状態です。この状態は消化不良とも呼ばれ、食後の早期満腹感や膨満感、みぞおちの痛みが特徴です。ストレスや食生活、生活習慣が影響することがあります。

2:胆嚢または胆道系からの痛み

胆石症や胆嚢炎、胆道の機能不全がみぞおちの痛みを引き起こすことがあります。これらの状態は胃カメラ検査では検出されないため、超音波検査やCTスキャンなど他の画像診断が必要です。

3:食道からの痛み

食道裂孔ヘルニアや逆流性食道炎(GERD)などの食道の問題がみぞおちの痛みを引き起こすことがあります。胃酸が逆流して食道を刺激するため、胸焼けやみぞおちの痛みが生じることがあります。

4:膵臓からの痛み

膵炎や膵臓の腫瘍などの膵臓の問題がみぞおちの痛みを引き起こすことがあります。膵臓の問題は血液検査やCTスキャン、MRIなどの画像診断で確認することが必要です。

5:心臓からの痛み

特に狭心症や心筋梗塞がみぞおちの痛みとして感じられることがあります。心電図や心臓のエコー検査が必要です。

6:筋骨格系からの痛み

筋肉や骨の問題、特に胸郭出口症候群や肋間神経痛がみぞおちの痛みを引き起こすことがあります。理学療法や整形外科的な評価が必要です。このタイプの痛みは、体の特定の部位を押すと痛むという特徴があります。

7:心因性の痛み

ストレスや不安などの心理的要因が物理的な症状として現れることがあり、特に消化器系の症状が現れやすいです。

その他の消化器系の問題

腸の機能不全(例えば、過敏性腸症候群)や胃の運動障害がみぞおちの痛みを引き起こすことがあります。

これらの原因を特定するためには、詳細な病歴聴取、身体診察、追加の検査(血液検査、画像診断、場合によっては専門医の紹介)などが必要です。総合的な評価を行い、適切な診断と治療を受けることをお勧めします。

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